●シリーズ「あなたへの手紙」
第2回「金光教の修行/結婚したい!」
金光教放送センター
おはようございます。金光教麻布教会の松本信吉、51歳です。
大阪府にお住まいの40代の男性、ペンネーム「はるくん」さんから、次のような質問を頂きました。
「宗教で「修行」というと、飲まず食わずで過ごしたり、険しい山道を歩くようなイメージがありますが、金光教の「修行」について教えてください。」
このようなご質問です。
はるくんさん、ご質問、ありがとうございます。
私も先日、山の中で修行される、お坊さんのドキュメンタリー番組をテレビで見ました。本当に、すごいですね。山道を駆け巡り、断食、断眠など、よくこんな修行が出来るものだと感心しました。
金光教祖の弟子に近藤藤守という先生がいました。当時、まだ若かった近藤先生は、すでに人を助ける働きをしていましたが、「こんな不徳な自分ではたくさんの人を助けられない」と責任を感じ、「山に入って修行させていただきとうございますが、いかがなものでしょうか」と、教祖様に質問しました。
それに対して教祖様は、「せよ」とも、「するな」とも言われず、「山に入ったらどのようにして修行をするのか、いったい、どんな山に入るのか」と尋ね返します。「なるべく深い山に入って、浮き世を逃れるつもりでおります」と返答した近藤先生に対して教祖様は、「わざわざそんな不自由な山に行かなくても、心の中に山をこしらえて、その中で修行をしたらそれで良い。自分が山に入った心になっていれば、どんな不自由なことがあっても、また家内のこしらえたものがまずくても、決して不足を言うことはないであろう」と、ちょっと面白い例えをしています。私たちの日常生活で生まれる不満を、「心の山」、つまり、「山に入ったつもりで。そうしたら、大抵のことは乗り越えられるだろう」というのが金光教の教えなんです。
私も25歳の時、肺炎から肋膜炎を併発して、1カ月の入院を余儀なくされました。初めは、「どうして、こんな病気になってしまったのか、いつ退院できるのか」と不安ばかりが募りましたが、「このことを通して、『生きる』ということを学ばせてもらえるのかもしれない」、「生きている間は修行中。火や水の行ではない。起きてくること全てが修行」と受けとめて治療を受けさせていただくことで、心身共に元気になりました。
金光教は心の中に山をこしらえて修行する「心行」、心の行が大切と考えています。あなたにも日々、色んな課題が自分の身の回りに起きてくることと思いますが、それを心の山と思って取り組む修行をしてみてはいかがでしょうか? はるくんさんの修行成就をお祈りしております。
さて、次は岡山県の38歳の男性、ペンネーム・ハッチさんから。
「仲のいい友人が次々と結婚して、1人、残されてしまいました。私も結婚したいのですが、若い頃から女性にモテたことがなく、自信が持てません。でも、結婚したい。どうすれば結婚できるでしょうか?」
このようなお悩みです。
私も若い頃、女性にモテず、どうしたらモテるのかと、ハッチさんのように悩んでいました。
まだ金光教教師になる前のことですが、お互い彼女のいない男友達とお見合いパブに行って、見事2組カップルが出来たのですが、その後、高いお店でおごらされて、ぼったくられた苦い経験もしました。いわゆる、サクラだったんですね。そんな調子ですから、あなたのお気持ちは本当によく分かります。
でもね、やっぱり、人間は中身です。中身を磨くことが、自分も相手も幸せにできる最善の道です。
勉強でも、仕事でも、趣味でも何でもいいから、自分の出来ること、好きなことをトコトンやってみる。求めてみる。そうすると、あなた自身の魅力がどんどん増してきます。輝いていきます。
「僕は○○が得意です。○○が好きです」と自己アピールすると、自信が持てて、それに共感した女性が、きっとあなたに興味を持ちます。
価値観が近い人と、色んな話が出来れば、その人がどんな人か、良い人か、悪い人か大体分かります。よくよく相手のことを知った上で、自分がこの人ならと思ったらアタックしてみてください。そこから先は神様にお願いしていけば、きっとうまくいきますよ!
私も、そんなこんなで、今は素晴らしい女性と出会い、結婚して、子宝にも恵まれ、とても幸せです。
君子危うきに近寄らず。ハッチさんも、くれぐれも怪しいお店には近寄らないように、あなた自身を大切に、あなた自身を成長させて幸せをつかみ取ってください。素晴らしい女性との出会いをお祈りしております。
今日もあなたにとって、よい一日でありますように。 ”Have a niceday!”