●信心ライブ
「おっぱいの力」
金光教放送センター
(ナレ)金光教の集会で行われた発表や講話などを録音で紹介する「信心ライブ」。
今日は、金光教福岡教会の吉木美智雄さんが、平成20年10月28日に、金光教若松教会でお話されたものをお聞き頂きます。
お話の中で、吉木さんが命の誕生を通して気付かれたことを一緒に聞かせてもらいましょう。
(音源)人間の赤ちゃんが生まれましたら、へその緒がついておっても、母親のおなかの上に乗せましたら、母親の乳房を目指して這っていくんだそうです。そのへその緒の長さも生まれてから母親の母乳に赤ちゃんが届くまでの長さがあるんだそうです。そして、触ると同時に母乳が出だすという。
まさに母親と子どもとの間の「あいよかけよ」だろうと思うんですね。母親があっての子どもであり、また子どもが吸うからそのために母乳が出る。その働き合い。その初乳を飲むことによって、免疫力が高まったりとか、色んな働きをその子どもが頂くことが出来る。
そして、お腹いっぱい母乳を吸いましたら、赤ん坊は寝る。すぐ寝るんだそうです。この寝ることがいいそうですね。母親と共に赤ん坊を胸に抱いたまんま、しばらくの間、1時間、2時間休ませて頂くことによって、子どもの精神安定上ものすごい働きが生まれてくるというんですね。今の医学で分かっている。
これは今、欧米なんかでは、そういうことをさせるんだそうです。子どもを抱いてすぐ初乳を飲ませて、その母親と共にしばらく休ませる。そうしましたら、「安心母体を持つ」と言われるんですね。母親と共に母親の心臓の鼓動を聞きながら、その子どもがしばらく休むことによって、これから先、成長する子どもの精神の上で大きな働きがあるんだそうです。
お道で言うならば、絶対安心の心のおかげを頂く。それは母親と共にお互いが、子どもにしてみれば母親の胎内から生まれて、母親の胸の中でしばらく休むことによって、これから先々の心の安心のおかげを頂くんだそうです。
そういう風にして、母親と子どもの関わり合いという中で色んな働きがある。
話は変わりますが、中国のウイグル自治区にタクラマカン砂漠というのがあるんです。
その砂漠を横断する。途中ではキャンプをして、ラクダに乗って移動するわけですけれども、その横断する途中であるラクダが出産をしました。ラクダも生まれたら立ち上がって、まずは母親の母乳を飲むんだそうです。ところが、ラクダはなかなか立ち上がらなかった。
現地の人が、「ラクダは30分以内に立ち上がり切らなかったら、もうこのラクダは育たん」と言う。見るに見かねて現地の人々が、生まれた赤ちゃんを、体温が下がらんようにというて毛布を出したり、体を乾布摩擦してですね、温めたりしながら、そのラクダが立ち上がるのを待っておるんだそうです。心配する中、20分も過ぎ、このラクダはもう死んでしまうんじゃないかというギリギリになってそのラクダの赤ちゃんが立ち上がったんだそうです。
立ち上がったら、ちょうど乳房の高さに子どもの高さがあるんだそうですね。これも不思議ですね。ちょうど立って飲めるところに母親の母乳があるんだそうです。
誰が決めたわけでもない。まさに神様から頂く以外にない働き合い。時間が経ちましたらですね、体温が低下して死んでしまうと言われる。それが母親の母乳を飲むと共に体温が元の正常値に戻っていく。そういう働きが母乳の中にあるんだそうです。
わあ、すごいなあと思いました。その母乳の力というもの。やはり、生かしてやまないお働きをその中に与えて下さった神様。ありがたいなあと思いましたね。
(ナレ)生まれたばかりの赤ちゃんにも、神様は生かしてやまない働きを与えて下さっています。神様のおかげは、世界にいっぱい満ちているのです。その中に生かされている私たち。何とありがたいことでしょうか。