●シリーズ「あなたへの手紙」
第4回「参拝すると得か/夜泣き」
金光教放送センター
皆様、おはようございます。
東京都麻布教会の松本信吉です。今日は神奈川県の男子高校生・A君の質問を紹介します。
「母は金光教の教会に参拝しています。母から、『あなたも教会に参拝しなさい』と言われますが、どうして参拝しないといけないのですか? 参拝すると何か得をすることがあるのですか?」
という質問です。
ご質問ありがとうございます。「何か得をすることがあるか?」ですか。なるほどねぇ。一言で言えば、「ありますよ」。
私の知ってる小学3年生の男の子が、毎週2回、柔道場に通っています。そして、柔道の先生から大変可愛がられています。それは、柔道の上手い下手、強い弱いではありませんよ。毎回、遅刻せず、礼儀正しく、きちんと通っているからです。
神様と参拝者の関係もこれと似ています。
あなたは朝、起きた時に、お父さんやお母さんに、「おはよう」とあいさつをしますよね。
金光教の神様は天地金乃神様です。天地金乃神様は、天地の間の全てを生かす神様で、私たちは「親神様」と呼んでいます。
神様は人間の親のようなもの。いつも私たちを見守って下さっているんですよ。ですから、お母さんは、教会に参拝して、「神様、おはようございます。今日も一日、よろしくお願いします」と祈っておられるのではないですかね。
「神様を親と思って信心をしていれば、目に見えないところは神様が守って下さる」という教えもあります。
毎朝の参拝は出来なくても、教会にお参りした時に、「神様、いつも守って下さりありがとうございます。今日からもお守り下さい」とお願いすることで、きっと、神様はあなたのことを我が子のように可愛がって下さると思いますよ。
また、教会に参拝すると、先生のお話が聞けます。そこに生きるヒントがあります。そして、悩みや疑問やお願い事があったら、先生に聞いてみて下さい。先生は、あなたと一緒に、そのことを神様にお願いして下さいます。
あなたも教会にお参りしてみて下さい。きっと、何か得することがありますよ。
次は、埼玉県の主婦の方からのお悩みです。
「娘が生後10カ月となり、とても可愛いのです。主人も一緒に面倒を見てくれていますが、家にいる時間は短く、あまり当てに出来ません。実は最近、娘の夜泣きがひどく、私も疲れてしまいます。どうしたら上手に子育て出来るでしょうか」
との質問です。
ご質問ありがとうございます。夜泣きって大変ですよね。私も娘が1歳に満たないころ、妻があなたと同じように子育てに疲れた時がありました。夜、ずっと娘が眠らないので、抱っこして部屋の中を歩き回り、夜が白々と明けてきた思い出があります。
そのころは、おむつを替えてもまたすぐにウンチをしてしまったり、たっぷり抱っこした後、ママもちょっと休憩しようと、お布団に寝かせてみたら大泣きしたり、抱っこしてあげようとしたけれど、体を反らせて泣いたり、うなったり。何か、赤ちゃんにダメ出しされている気分になることありますよね。
職場だったら、上司が褒めてくれたり、同僚が励ましてくれたりするのに、夫は仕事でいないし、赤ちゃんが何も言ってくれないのは分かっているけど、やるせないですよね。
でも実は赤ちゃんは、「ママ、夜泣きに付き合ってくれてありがとう」「またウンチしちゃった。ごめんね」「ちょっと眠りが浅かっただけなんだよ」などと、ママに語り掛けているのだと思います。そして、いつまでもいつまでも夜泣きが続くものではありませんよ。
金光教の四代教主金光様のお歌に、「ちちははも 子どもとともに 生れたり そだたねばならぬ 子もちちははも」「ちちははも 子どもとともに 生れたり そだたねばならぬ 子もちちははも」という歌があります。完璧な子育てを目指す必要はありませんよ。最初から上手に子育て出来る人はいません。赤ちゃんの成長は、父親、母親の成長の過程でもある。夜泣きの苦労を赤ちゃんと共にすることで、次の課題にチャレンジ出来、だんだんと1歳の親、5歳の親、10歳という風に、子どもと共に成長するつもりでいいのではないでしょうか。
妊娠した時も、つわりや体調の変化でつらいことがあったと思います。でも、それは赤ちゃんがおなかの中で大きく育っていく証でもあった訳ですよね。
妊娠も出産も育児も、母子共に育つことで母子共に鍛えられ、たくましくなっていくのではないでしょうか?
そして、自分だけで頑張ろうとせず、家族、親族、ご近所などお願い出来る人や、教会でもいいですよ。子育て経験のある人を頼って、みんなで子育てするのも楽しいですよ。
お母さんも、大変だと思いますが、先を楽しんで頑張って下さい。