ちょっと一息「こころの散歩道」

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ニューヨークの女神

私は娘とニューヨークへの旅に出た。無事、デトロイトには到着したが、ニューヨークへの乗り継ぎは、天候の関係で出発を見合わせるという。長女は「しんどい、眠い、帰りたい」とご機嫌斜め。ようやく離陸した飛行機内で隣り合わせた女性が、長女に声をかけてくれた。
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いまさら

87歳になるおじいさんが「せめてもう10年、元気で野菜が作りたい。こんなお願いは欲張り?」と尋ねるので「そんなことはない。でも、キリが悪いから100歳までにしたらどうか?」と提案した。すると…
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わが家の園芸日記

会社の家族宿舎を申し込んだら、庭付きの一戸建てに住めることになった。この庭で何をしよう、と考えた結果、花壇を作ることになり、奮闘の日々が始まった。
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しあわせ探し

夢と希望に胸を膨らませ、小学校に入学したマキちゃん。2、3カ月経ったころから元気がなくなり、言葉数も減ってきた。話を聞くと「楽しくないし友達も出来ない!」と涙を浮かべた。そこで、お母さんはマキちゃんに「しあわせ探し」を提案した。
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君も家族だよ

家の建て替えで、仮住まいをすることになった。不便さにその家族よりも困っているのが、犬のクッキーのようだ。散歩に連れて行かないとおしっこをしないし、取り壊した家があった場所に帰りたがる。そんなクッキーは、ボクに大切なことを教えてくれた。
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夏休みの体験

都会暮らしの親せきの男の子二人が、夏休みに私の住むいなかへ遊びにやってきた。池の魚、庭のニワトリやイノシシに囲まれた、大自然の中での生活だ。人見知りの激しかった子どもたちの、動物や自然と触れ合う生活が始まった。
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笑顔のワケ

晴れた朝、小学校へ登校しようとする娘に「カッパを持って行きなさい」と妻が言う。私は「今日はいらんよ」と言おうとしたが止めた。しかし、お昼から雨が降りだした。ビックリした。言わなくて良かったと、内心ホッとした。
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夫婦の算数

夫婦生活35年。6年前に長男が結婚した。結婚式前夜、男二人で酒を酌み交わし、昔話に花が咲いた。酒の量も増え、酔いに任せて息子が「お父さんたちのような夫婦になります」と照れながら言った。