ちょっと一息「こころの散歩道」

夏休みの体験

都会暮らしの親せきの男の子二人が、夏休みに私の住むいなかへ遊びにやってきた。池の魚、庭のニワトリやイノシシに囲まれた、大自然の中での生活だ。人見知りの激しかった子どもたちの、動物や自然と触れ合う生活が始まった。
ちょっと一息「こころの散歩道」

笑顔のワケ

晴れた朝、小学校へ登校しようとする娘に「カッパを持って行きなさい」と妻が言う。私は「今日はいらんよ」と言おうとしたが止めた。しかし、お昼から雨が降りだした。ビックリした。言わなくて良かったと、内心ホッとした。
ちょっと一息「こころの散歩道」

夫婦の算数

夫婦生活35年。6年前に長男が結婚した。結婚式前夜、男二人で酒を酌み交わし、昔話に花が咲いた。酒の量も増え、酔いに任せて息子が「お父さんたちのような夫婦になります」と照れながら言った。
先生のおはなし

花の咲く音

子宮筋腫の手術後まもなく、バセドー病で、のどを切る手術を受けることになった母。当時子どもながら私も事の重大さを感じていた。母は入院前日、やさしく私を抱き締めてくれたのだった…。
先生のおはなし

土と生きた人

毎日夕方になると、近所の仲間3人と散歩をしている。まさに、天地のはたらきを肌で感じ、その恵みにお礼を申さずにはいられない。先日、歩きながら、ふとある人のことを思い出した。
先生のおはなし

お礼の心

息子が1歳になったころ、そろそろ授乳を止めようとしたが、なかなか思うようにいかない。仕方なくお乳をあげながら、息子の顔を見つめていると、産後、なかなかお乳が出なくて悩んだ日々を思い出した。
先生のおはなし

神様からのサイン

コンタクトレンズを失くしてしまったので、眼科へ行ったら、お医者さんから緑内障だと告げられた。ほうっておくと少しずつ視野が狭くなり、失明するらしい…。
先生のおはなし

川を渡る

病院の待合室で、2歳くらいの男の子を抱えた若いお母さんが不安そうにしていた。聞けば何度も中耳炎を繰り返しているそうだ。10年前、3歳の息子を抱えて、病院通いをしていた自分と姿が重なった。